辞めたバイト君その後
久しぶりに顔合わせたので聞いてみた。「話し合いした?」すると
「いやー面倒くさいしもう辞めたんだから今更って感じ?支援者の電話は着信拒否にして放置してる」と言う。
「酷い!」ちなみに私と同い年。
同じ作業所、同じ支援者からの紹介、同じ仕事。お前のせいで評判落ちるやないか!次に続くものが肩身の狭い思いするかもしれんやろと思った。けしからん!
私が辞める時、支援者が(社交辞令かもしれないが)バイト先でお疲れ会しようって言ってくれてたのに、気を使うじゃねーかこのやろう(本音)!
馬鹿だからなかなか分からなかった。
病院や作業所、自分がこの数年狭い狭い世界で生きていたことを忘れていた。回復するために人目を避けてじっとしていた。
開けた場所に出て行って、否応無しに他人の人生が写り込んで来る。めまぐるしく考える。私の反応を相手が待っている。いちいち開示しなくても、さっと必要なだけ距離を取れる。定型業務的なコミュニケーションも、給湯室から聞こえてくる愚痴も、人で溢れる通路も、今は目新しくて感覚も更新されているような気分。過去の経験のひとつひとつが実を結んでいくような感覚。