ましろ blog

~自己完結型ADHD人間の生態と備忘録~

健常者から見た私(発達障害者)。仕事のこと

大した内容ではないのですが、それもいつものことなのでまあ良しとして。

仕事は順調です。私の勤務時間内に職場には店主ひとりしかいないので、人間関係が圧倒的に楽です。気を配ったり、連携を取ったりしなくてよいので、一人で集中して仕事ができて捗るという好循環ができています。

最初、勤務時間内の仕事内容を想定したマニュアルを作ってもらいました。手順ひとつひとつに写真がついているのでとても分かりやすいです。この辺は前にも書いたかな。それで、私は経験もあったので要領良くできる様になって、今では予定の半分の時間で仕事を終わらせるようになりました。

支援者も店主もとても喜んでくれて、私はそれを素直に受け取ることができました。自分でも「やれている」という実感が伴ったから、評価を受け入れることができたのだと思います。仕事は割りと楽しいです。

 

今の職場は、障害者雇用は私が初めてということで、店主は戸惑いや不安も多々あったと支援者から伝え聞いていました。専門書を読んだりもしてくれていたそうです。とってもありがたいけど、「この人は○○ができない」「××がうまくいかない」っていうマイナスなメッセージばかりが伝わらないといいけどなあ、と私は漠然と思っていました。話せばともかく、見た目は何ら普通と変わらないので、見えない障害を理解するって大変なんだろうなと思います。自分からもどんどん「こういうことに困っている」とか「こういう風に仕事の仕様を変えたい」とか伝えていくことも大事なんだろうなとも思いました。受け身人間なので、そこは気をつけたいと思います。

というのが、最近支援者から聞いた話で強く思って。

職場の軒先にツバメが巣を作っていて、雛が巣から落ちる事故が続きとうとう最後の一匹になっていました。元気良く鳴いている雛は動き回っていて、今にも落ちそうなので仕事中も気になっていました。ある日、仕事を終えて帰ろうとすると、鳴き声がしないので巣を見たら雛がいなくなっていました。まさかと思って足元を見ると、雛がよれよれと歩いていました。雛を抱えて慌てて店主のもとに戻り、雛が落っこちちゃってて!あの、脚立とかないですか!と軽くパニくって伝えて、その後店主が無事雛を巣に戻してくれたことがありました。

支援者が言うには、店主はそのことがとても印象的だったらしいです。

私の事を「情緒的に成熟した人なんだなと思った」と言ったそうです。それで、私は爆笑してしまいました。いや、全然真面目に、いたって真面目にそう思ってくれたんだなあって分かるんだけど、今までの私ってどう見られてたんだろう!?って思って、そのギャップに耐え切れずに吹き出してしまったんですよね・・・支援者も「え!そこ!?」って正直思ったらしいです。デスヨネー。

それで、障害者を知らない人っていうのは、ほんとにゼロの状態で、私が何者なのかさっぱり分からなくて、なんか人間らしい?ところを見て安堵したりするんだ、って思ったのでした。まあ、極端な感じだなーとは思いますが。今思い出しても、「情緒的に成熟している人」っていうフレーズは笑えます、自己紹介で使いたいくらいに気に入りました。

そんなほのぼのした職場ですが、店内の改装が始まってしばらくお休みになりました。寂しい(笑)。