ましろ blog

~自己完結型ADHD人間の生態と備忘録~

ちょっと怖かった。

通院日。朝、出かけるときに何となく相手に会いそうな気がして、ふと「そんな訳ないな」と思い直して病院に行った。

同じ病院に通院していて、お互い受診日も知っているから、なおさら避けるだろうなと思っていた。

 

待合室では奥の方に座った。しばらくして、相手が入ってきた。

軽くパニックになった。相手は診察の日じゃないのに。心臓が少し早くなった。最後に話したのいつだろう。顔を合わせたら、何て言うのか考えなきゃって思ってて、でも相手の事を思い出すのがもう嫌で、つまりは何にも考えてなかった。

相手は誰か知り合いを見つけたらしく、雑談していた。

声が何となく元気がない。ああ、落ち込んでる時の感じだ。

話を終えると相手は出て行った。ほっとした。診察に呼ばれて戻ってきた時にもいなかった。ああ、驚いた。

それもつかの間、また相手がふらりと現れた。

今度は遠くから私の席をのぞいていた。ああ、これ間違いないな、私に会うために来てるんだ。ちょっと怖くなった。

どうしよう、落ち着け。

もうすぐカウンセリングに呼ばれる。それまでの数分で何とかしよう、と思った。話す気はない。私は拒否してるって事を示さないと。

相手に向かって歩き出した。それで分かったのは、相手は一人でなく今度は友人らしき人たちと一緒だった。なおさら声をかける必要もないなと思った。相手と目が合って、私は思い切り睨んでから視線を外してそのまま出口から外に出た。

外の自販機で飲み物を買い、戻ってきたら、相手はそそくさと出て行って、そのまま戻って来なかった。

診察が終わって待ち伏せされてたら?・・・それでも一緒だ、話す気なんてない。そうやって気持ちが固まったので、少し気が楽になった。

でも部屋に戻るまで、なんとなく落ち着かなかった。