ましろ blog

~自己完結型ADHD人間の生態と備忘録~

当事者会初参加の人達との温度差。

たとえば診断が下りたばかりで「障害者社会」に慣れてない社会人。たとえば食べていけないからクローズでしか働けないけど適応できなくて切羽詰ってる人。

二人とも、「障害を認めたところで働くのにメリットないでしょ?」というスタンスで私達の話を聞いているけど、こっちはオープン就労で低賃金でも年金貰ったり実家に住んだりしてやりくりしている側なので、何ともアドバイスもできなかったりする。障害を受け入れたら終わる、人に知られたら終わる、だからどうすればいいか知りたい!という気持ちでいるなら、私達の話す事はひたすら回りくどくて温くて甘えてるようにしか聞こえない。その人達は「健常者と変わらず働き続ける方法」を知りたくて仕方ない。作業所の話が出た時に明らかにイラついてる様子だった。そりゃ働かないと生きてけないのに金にもならない作業所なんて行く暇あるか!って思うだろう。ここまで働いてきたのに、障害者になることが身を落とすような気持ちになったりもするんだろう。私もそうだったから、なんとなくその人達の焦燥感は分かる気がする。

でもそんな方法知らないんだよなあ、私は。少なくとも、私の周囲でクローズで働けるのは軽度の人ぐらいだ。

私は障害が分かるまで10年、診断が下りて障害者として働くようになってそろそろ10年経とうとしてる。

私の場合は二次障害でうつ病になり休職→退職、それから一年半ぐらいは傷病手当を貰って生活していた。その間に発達障害が分かり、喜んだり落ち込んだりしながら職も転々としてきた。障害者枠として職場に入っても、誤解されたり理解されなかったりはしょっちゅうだったし、常に金欠だし、健常者が羨ましいのは今でも変わらないけど、それを言っても仕方のない事と割り切るくらいにはなった。とても時間がかかった。

フルタイムで働けなくても死なない程度には生きていけるよ、と伝えたところで、希望にはならないんだろうな、とぼんやり考えていた。