ましろ blog

~自己完結型ADHD人間の生態と備忘録~

障害者に気を使う

「体調が悪くなったって言って休んでたけど、大丈夫かなあ?」と店主が言った。私と同じように障害者枠でアルバイトをしているA君が、メールで休むと連絡を入れてきたそうだ。それで店主は「何かストレスになってるのかなあ」「こっちができる事はしてあげたいから」と心配している。私が「大丈夫ですよ。体調もだけど気分の波もきっとありますから・・・何かあれば相談してくるんじゃないですか?」と返事すると「それでも心配だなあ」と言う。障害のある人が近くにいる人だったら、こんな心配の仕方はあまりしないのでは?とふと思った。障害者本人でもコントロールが難しい時はあるのに、何も知らない素人が漠然と「なんとかしてあげたい」と気を揉むのは、おかしいんじゃないか?そんなこと、できる訳ないじゃんね、と私は思った。

漠然とただ「心配だ心配だ」と言うのは具体的な心配ではないなとも思う。

雇用主として関われるラインはどこか、支援者に相談するのもひとつの手だと思う。というか、専門家に頼れ、と思った。わかりもしない障害の事を、何かの病気のような、病人のような扱いで判断されるのは辛い。

店主はいい人だ。私達が快適に働けるにはどうしたらいいのか、真剣に考えてくれているのだろうと思う。そういう気持ちは伝わる。

そして、それを店全体でやっていこうと、店主は美人とも話し合ったらしい。

 

で、その話し合いの直後の美人が

「わーっすごーい、ましろさんもう掃除終わったんですかーっ、きれいになってる~!」と私を褒めた。

正直に言うと、がっかりした。

そして腹も立った。

わしゃ子供か!!褒めてりゃ喜ぶと思ってんのか!!・・・って。

そんで、悲しくなった。

ああ、障害者に気を使うって、こういう事になるんだね・・・と。私はささやかながらこれは自分の仕事だと思ってこの半年やってきて、半年経って、これが結果なのかと捻くれた気持ちになった。悪気がないんだよね、分かってる。分かってるけど確実にこっちの精神抉ってるんだぞこんちくしょうが!!と思った。安易に褒めるのは危険なんだと身を持って知った。少なくとも私は、今までの評価がこれで一気に色褪せてしまった。ナンテコッター。仕事やる気にならない。・・・あれ?これって?(笑)。作業所でA君に会ったら、この話をしてみようと思う。