ましろ blog

~自己完結型ADHD人間の生態と備忘録~

夢見心地と号泣2

文字の大きさを変えました。ただちょっと面倒なので、余裕が無い時はまた戻るかも・・・

 

今日は交番に行ってきて、一通りの話をしてきた。( 猫は日中でも時々姿を見せるようになったけど、あいかわらずすぐ逃げてしまう。)

今日まで何度も同じ話を色んな人にしてたら、反応の違いみたいなものが分かってきた。

 私が「もう何日も夜中じゅう子猫が鳴いているんです」って言うと、「ああ迷惑してるのね」と言う人と「それはお辛いでしょう」と言う人がいる。後者の人は話が早くて楽だなって思った。迷惑してると捉える人は、猫を追い出すか捕まえて持っていってくれって私が言ってるんだと勘違いして話が噛み合わなかったりした。

 そして、交番では後者だった。今まででも一番親身に聞いてくれて、対応してくれた。市役所、保健所、消防も呼んで断られていたから、きっと警察もそうなんだろうと思っていたので意外で、ちょっと泣きそうになってしまった。

私が猫の行く末を案じてること、できる限りの事をしてやりたい事、鳴き声に心を痛めていることを汲んでくれて、丁寧に対応してくれた。

夜回りぐらいしかできないと申し訳なさそうに言われたけど、私はダメモトで来ていたからもう平気だった。自分で何とかするから、知恵を貸して欲しいんです、と説明した。事実、私にはもう思いつくものがなかったから。

それで、猫の捕獲器を貸してくれるところを探してくれた。猫の愛護団体だった。そこの番号を教えてもらった。帰り際、「 それでも手がなかったら、また来て下さい。我々も一緒に考えますから」と言ってくれた。もう感激してしまって、何度もお礼を言って後にした。

自分のやろうとしてることを分かってくれる人がいるって、心強いなって嬉しくなった。自分は間違ってないって思っていいんだ!ってやる気になった。

 

ただ、ここがメンタル持ちの弱いところだ。脳がすっかりオーバーヒートしていた。この数日でフル回転していて休む暇がなかったせいで、どっと疲れが出てしまった。頓服を飲んで、横になってみた。

でも休めるわけもなかった。結局すぐに教えてもらった愛護団体に連絡した。すると、電話に出た女性が何やら忙しいからちょっと後で!と一方的に電話を切ってしまった。面食らってるうちに、知らない番号から着信がきた。出てみると、団体の会員だと言う。代表は忙しいから私が対応するように言われたの・・・とまくしたてるように言われ、慌てて、話の流れを読むのに一杯一杯だった。

・捕獲器を借りたいんですね、その目的は保護の為でないとお貸しすることは出来ません。

・一人暮らしですか?ご家族は?日中猫の世話はどなたが?

熱中症をさけるために、エアコンはかけてくださいね。あ、室内飼いでお願いしますね。 ・・・

 

「 え、え、え、ちょっ、ちょっと・・・あの、うちはペット禁止なので!飼えないんですけども、保護して里親さんに繋ぎたいと思っているんです!」

話が勝手に進んでしまっていて、慌てて遮ってしまった。すると、

「 里親さんが見つかるまで、お世話できますか?」と聞かれた。

 

 

・・・えっ。えっ!?保護した猫を引き取ってくれないんですか!?

 

血の気が引いた。愛護団体は、猫を捕まえることはしません、保護した方は責任持って病院で検査をさせ、ワクチン等受けてからになります・・・みたいなことがHPに書いてあったはず。っていうか、愛護団体はじゃあ何をしてくれるの?とパニックになった。

「うちだけじゃないですよ、余所でも、猫は引き取りません。月に一度、譲渡会のお世話はうちがやりますが、参加もそれまでの生活も、保護した方に責任持ってやっていただきます。それでないと、捕獲器はお貸しできません。」と言われた。

できません、と言えなかった。

私は、保護して、自腹切って健康診断受けさせて、団体に引き取ってもらうまでは数日預かる覚悟だった。

でもそんなの、覚悟の内にカウントされてなかった。

里親が見つかるまで私が飼わないといけない!!

生活が変わる。お金も・・・もし里親が見つからなかったら・・・っていうかうちペット禁止!大家さんが許してくれるなんて思えない。目の前が真っ暗だ。

 

呆然としてるうちに、話は進んだ。「 明日はいらっしゃる?じゃあまた今夜にでも連絡しますので。」電話は切れた。

飼えないから愛護団体にお願いしたのに、捕獲器と引き換えに話が大きくなって恐ろしくなった。

無理だ。何ヶ月・・・下手したら年単位で面倒見ろと?

そんな、そんな、無理、無理。自分ひとりで精一杯。

私の気持ちって何だったんだろう、生半可?中途半端?そんなに責任を負うなんて、全く思ってなかった。

 

・・・それって、私だけなの?

私だけが認識甘かったの?皆はそこまで知ってたの?だからどんなに猫が鳴いても無視するの?保護するって話したら「 えらいねえ、誰にでもできることじゃないよ」なんて言われたけど、嘘、私そんなにできないよ。

 

泣いてもどうにもならなかった。どうしたらいいかわからない。義務感で育てるなんてできないよ・・・

また電話がなった。団体からだった。「 明日って言ってたけど、今近くにいるのでこのまま向かいます」。

 

助けて!って思った。後はもう、あれよあれよという間に団体の人達はやってきて捕獲器をセットし、説明を受けた。これから3日はただ餌を置いて捕獲はせずに慣らすこと。1~2時間で捕獲器は引き上げて保管すること。( 盗難防止とのこと)時間は決めてやること。餌を食べるようになったら、会員に連絡して、それから捕獲器を仕掛けるとのこと。

私は説明を聞きながら、頭の中では里親募集のビラを撒いてる自分を想像していた。里親さえ見つかれば。でもいつ?もう動かないと。間に合わない、もう間に合ってないのか・・・。 完全に、それまでの私のやる気は消えてしまった。でも後悔すらできない。

何か方法を考えなくては。ああ、このままあの猫が自力でどこかへ行ってくれないかな?そればかり考えた。

私のしたことは間違いだったのか?

私はどうするべきなのか?

できません、と言ったら、保健所行きしかないのか?

もうパンク寸前だ。